第30回 事例研究問題 (3月2日事業承継支援研究会)
3月2日(月)第30回事業承継支援研究会の事例研究問題を掲載いたします。
下記の画像をクリックしていただくことでPDFが開きますので、事前にご確認ください。
30回事業承継支援研究会 事例研究問題
事例研究30(他の専門家との連携)
地域の有力企業でもある人材派遣業F社のK社長は、創業30年を迎え、自身の年齢のことも考えて、そろそろ本格的に事業承継に着手することにしました。
事業概要
F社は、社長の経営手腕もさることながら、とびぬけた社交性によって地域の大手から中小まで幅広い経営者や各分野の専門家とのつながりがあり、創業以来事業は順調に拡大してきました。
営業利益、経常利益は、ともに黒字です。運転資金などに充てる通常範囲の金融機関からの借入がありますが、問題なく返済しており、キャッシュ・フローは黒字です。業種柄、本来は不要なのですが、経営者同士の関係構築の中でいくつかの不動産(土地・建物)を所有しています。いずれも収益物件であり優良な資産です。
後継者
後継者は現在自社で営業部長をしている長女に決めており、本人もそのつもりでいます。
支配権
株式はK社長が100%保有しています。K社長の親族としては、後継者の長女(第1子)のほかに長男(第2子)がおり、どのように譲渡・贈与するかはまだ決めていません。
K社長は、これまで、地域でも事業承継に詳しい弁護士、税理士、保険外交員、不動産業者などに、それぞれの分野でのアドバイスを求めてきたこともあり、その方々に関与していただきながら事業承継を進めたいと考えています。ただし、地域の有名企業であるがゆえに、推進の総括役は外部(大都市圏)の専門家に依頼することとしました。
あれこれ調べているなかで事業承継支援研究会のことを知り、このような状況の中でも総括役を引き受けてくれる中小企業診断士を紹介してほしい旨の依頼をしました。
それをうけ、あなたが支援者として担当することとなりました。
設問
K社長からは、「自社と付き合いのある専門家や業者との連携を含め、どのように事業承継を進めていくのかのスケルトンを出してほしい」と依頼されています。
あなただったら、どのような内容を提案するか考えてください。