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経営コンサルティング専門家と顧問税理士はどこが違うのか?

2020年11月25日  

経営支援やM&Aの相談をする相手として代表的なところに、「税理士」と「経営コンサルタント」があります。それぞれに特徴があるのですが相談者から見ればどちらも同じに思えます。そこで今回は経営コンサルタントと税理士のそれぞれの違いについて解説します。

経営コンサルタントと税理士の違い

経営コンサルティングは、MBAや中小企業診断士の資格を持っていなければできないということではありません。「コンサルタントです」と名乗ってしまえば誰でもコンサルタントになれます。一方、税理士は最低でも国家資格である税理士試験に合格し税理士として登録していなければなりません。

経営コンサルタントは、財務諸表からその会社の経営状態を分析し依頼人のニーズチェックが得意です。依頼者から見れば、自分の考えをしっかり把握してくれる経営コンサルタントは強い味方に感じます。

それに対し、税理士はもともとの業務の特性上からニーズチェックを苦手とする人がいます。

ただし、節税対策をメインとしたコンサルティング業務は得意です。この税務を中心とした経営コンサルティングは税理士だからこそできる方法といえます。

しかし、税理士は先にも触れたとおり税理士としての資格を所持していなければできない業務です。これは国家資格であり独占業務です。ですから税制も大きくかかわりを持つM&Aなどのコンサルティングの場合は、税務知識のある税理士の方が有利です。

このように、経営コンサルタントと税理士は資格の違いや業務の範囲に違いがあります。

税理士に必要な経営コンサルティング能力とは

税理士に求められる経営コンサルティング能力は、依頼者のニーズを聞き出す能力、最近のIT化をうまく活用できる情報処理能力、税務に限らず経営に関する専門知識、プレゼンテーション能力です。

税務に関する知識を根拠法令から説明する能力にはたけていますが、プレゼンテーション能力については、経営コンサルティング業務に慣れている税理士でなければ、特別にトレーニングでもしていない限り経営コンサルタントとの差があります。もちろん自分でコーチングの知識を習得している税理士もいるため、すべての税理士が苦手だというわけではありません。

もともと経営コンサルティングも視野に入れている税理士であれば、MBAを取得したり中小企業診断士の資格を取得したりしてプレゼンテーション能力とニーズチェックのコツについて鍛えています。

税理士が経営コンサルティング能力を獲得するには

最近の税理士事務所は、税理士はグループを形成しコンサルティング業務を得意とする人材や、社労士や行政書士など専門知識を有する人材と一緒に仕事をするケースが増加しています。

そのため、一番簡単にコンサルティング業務を獲得するには総合的に取り扱っているコンサルティングファームのような事務所で経験を積むことです。コンサルティングファームやコンサルティング部門を有している税理士事務所であれば、必ず専門知識を持っている人がいますから、そこから多くの知識を学べます。

また、このような事務所の場合は、本来経営コンサルタントは税理士資格なしに発生した税務案件に着手することはできませんが、税理士がいればM&Aや事業承継など合わせて発生している税務についても関連性を持って取り組めます。

顧問先の経営コンサルに税理士が対応するには

コンサルティング業務の重要な資料は決算書です。この決算書は税理士が毎月会計帳簿をチェックするからこそ信頼性が高くなります。信頼性の高い決算書をもとに行う経営コンサルティング業務と、中身のチェックをせずに使用する決算書では「将来こうなるためには」という将来像から現在何をすべきなのか、という逆算するための資料として役立ちません。

また顧問先が国内事業から海外事業へ事業拡大を検討している場合、国内税務のほか国際税務の知識も必要になります。この「税務の知識」は税務の知識がないコンサルタントには非常に難しい案件です。もちろん国際税務の知識がない税理士にも難しい案件ですが調べるための手立てはあります。

このように、毎月の会計処理から信頼性の高い決算書を作成すること、専門である税務の知識を活用することで経営コンサルタントの提案よりも質の高いコンサルティング業務ができます。

経営コンサルティングが得意な税理士の特徴

税理士で経営コンサルティングが得意という人の特徴は、まずコンサルティングファームの中で仕事をするケースです。次に、MBAを取得している、また中小企業診断士の資格を有している税理士がいます。

これらの税理士に実際に会うことをおすすめします。実際に会うことで依頼者の要望をしっかり聞いてくれる税理士なのか、判断ができます。そもそも経営コンサルタントは依頼者のニーズを把握することがうまく、なおかつ自分の意見をプレゼンするのがうまい人たちです。詳しいコンサルティング内容はさておきコミュニケーション能力は高いといえます。

コンサルタントは一瞬で終わることではなく、多岐にわたり取り組まなければなりません。これを考えれば、信頼関係を築くためにもコミュニケーション能力はあったその時に判断できる最も重要で簡単なポイントです。

事業承継を相談すべき専門家を見つけるには?

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